アメリカ出張記(5月26日~5月31日)

アメリカのウィスコンシンで開催された、プロプレーヤーと子ども達の交流を目的としたキャンプイベント”Camp Kendama”に参加してきました!主催はKidsKenとSweets Kendamas。競技中心ではなく、けん玉の楽しさや魅力を純粋に分かち合うことを大切にした、とてもアットホームなイベントでした。

Camp Kendamaの最大の特徴は、ランダムに振り分けられたチームで協力し合い、ノートに記載された様々な課題に挑戦してポイントを獲得し、”King of the Camp”(キャンプ王)の称号を目指すという、ゲーム感覚で楽しめるチーム対抗企画にあります。
プロプレーヤーがカウンセラー(チームリーダー)となり、まずInstagramにチームのアカウントを作成し、そのアカウントにクリアした課題の証拠動画(写真)を投稿するというのが基本ルール。最も多くポイントを獲得したチームが優勝、King of the Campの称号を手にします。
課題はトリックのジャンル毎に「最も簡単」「簡単」「セミプロ」「プロ」「エイリアン」レベルに分けられ、難易度によって10~10,000ポイントが獲得出来ます。「最も簡単」「簡単」レベルは、初心者向けの基本的なトリックが中心となり、「プロ」「エイリアン」レベルでは、けん玉ワールドカップのレベル8以上に匹敵する難易度の超高いトリックが並んでいました。
中には「素手で川魚を捕まえる(10,000ポイント)」や「バスケットコートの一番端からフリースローを決める(5,000ポイント)」など、けん玉に関係ない課題も(笑)。「本物の鳥でうぐいすをする」「月の上で月面着陸を決める」「自然のものを使ってけん玉を作り、トリックを決める」といった遊び心ある課題など、キャンプ場という場所を活かしたユニークな課題もたくさん用意されていました。
Instagramで#kingofthecamp2017を検索すると、各チームが挑戦した色々な面白い課題が見られますので、是非チェックしてみてください!

今回、ガールズカウンセラーという役割でイベントに呼んでもらったのですが、大変残念なことに女性の申し込みがゼロだったため、急遽、Grain TheoryのBen Heraldチームに入り、Benのサポート役を務めることになりました。チームNo.が3番だったため、チーム名はBenのアイディアで「3」を日本語にした”Team San”にサクッと決まりました(笑)。
チームメンバーは9人。年齢層は小学校低学年~高校生くらいで、日系の子や韓国人の両親を持つ子、インド系や白人の子など、国際色も豊かな面白いチームとなりました。
みんなで課題ノートを囲みながら一緒に戦略を練ったり、課題に取り組むメンバーを励まし合ったり、とても気持ちの良い楽しい時間でした。
私達Team Sanがクリアした課題の動画は、Instagramのアカウント@teamsanckでチェック出来ますので、こちらも是非のぞいていただけたら幸いです。
課題の一つとして「カウンセラーによるShowdown(対決)」も用意されており、各チームのカウンセラーが参加者全員の前で様々なバトルに挑戦しました。棒に頭をつけて10周した後にとめけんを決めるレースや、タイム競技バトル、袋に両足を入れてのけん玉リレーなど、見ているだけでも面白いものばかりで、どの対決も大変盛り上がりました。
けん玉を全く使わない異色の対決「箸を使ったマシュマロ積み上げバトル」もラインナップされており、これは日本人として勝たねば!ということで、Benの代わりに出場させてもらいました(笑)ルールは簡単で、紙に書かれた小さな円の中に、60秒以内でマシュマロをいくつ箸で積み上げられるかというもの。始まる前は、アメリカ人とカナダ人に負けるわけがないと自信満々だったのですが、実際やってみるとこれが意外と難しい!
結果は、31個で優勝!2位はMatt Sweetsの29個だったので、かなりギリギリでの勝利でしたが、日本人の面目を何とか保つことが出来ました。

各カウンセラーの得意分野を活かしたワークショップも、とても面白い企画でした。
Terra/Kendama USAのAlex Smithによる「けん玉が出来るまで」やSweetsのMax による「けん玉のインフルエンサーになるには」、TerraのRodによる「けん玉ヨガ」など、カウンセラー達からトリック以外のことを学べるワークショップは、子ども達にとって大変貴重な機会だったのではと思います。
参加者にとって良い記念になるかなと思い、私も「名前を日本語で書いてみよう」ワークショップを担当させてもらいました。けん玉が日本のものだという認識があるためか、日本や日本語に興味を持っているプレーヤーが大変多く、素敵な文化交流の場となりました。

最終日には、初級、中級、プロ部門のラダーコンテストが実施されました。けん玉のイベントでは珍しく、予選も決勝も全てラダー方式(既定トリックを順番通りに早く決めるタイム競技方式)のみの比較的カジュアルなコンテストでした。プロ部門に至っては、直前まで規定トリックが公表されず、ほとんど練習時間がないまま本番。
優勝はBen Herald!圧倒的な精度と勝負強さで、ぶっちぎりの優勝でした。彼は、今年の4月にGrain Theoryのプロに昇格しプロモデルを出すなど、今、最もノリに乗ってるプレーヤーの一人と言って間違いないと思います。

全てのプログラムが終了し、最後はKing of the CampとMVPの発表。初代King of the Campは、Bonzai KendamaのJoshua Grove率いる、チームRoku Dama (@roku_dama)に決定!「素手で川魚を捕まえたら10,000ポイント」を見事クリアし、2位との差を大きく引き離しての優勝でした。
MVPもチームRoku DamaのメンバーKaden Weller (@kaden.weller)が獲得。「エイリアン」レベルの10タップ(200ポイント)など、難易度の高い課題を数多くクリアし、文句なしのMVP受賞となりました。

プロプレーヤーと子ども達が一緒に寝泊りをしながら課題に取り組み、ワークショップやミニゲームなどで更に交流を深められるCamp Kendamaは、何故けん玉が楽しいのか、何でこんなにけん玉が好きなのかを改めて気付かせてくれる、とても素敵なイベントだったと思います。面白いアイディア満載で、刺激もたくさん受けました。
第一回目を大成功で終えたKidsKenとSweets Kendamasのクルーに、尊敬と感謝の気持ちを伝えたいと思います。

どのイベントに行ってもそうですが、毎回新しい出会いがあり、海外のプレーヤー達と色々と情報交換出来たことも非常に有意義でした。けん玉は、本当に世界を繋ぐことの出来る素晴らしいスポーツ/遊びであり、まだまだ多くの可能性を秘めている凄いツールだと思います。今後の更なるけん玉アドベンチャーが楽しみです!
(日向)

<Camp Kendama 参加チームInstagramアカウント一覧> ※( )はカウンセラー名
@roku_dama (Joshua Grove)
@kenmigos (Ryan Arthur Walker)
@kenllamasquestionmark (Alex Hirota, Louke)
@teamsanck (Ben Herald)
@roddsquadd (Rodney Ansell)
@dontlickthebevel (Alex Smith)
@water_boyz_club (Max Norcross)
@prettysweetteam (Matt Sweets)
@teamsus (Gorge Marshall)
@kendamacampadres (William Penniman)
@thefishtank_campdama (Jake Fisher)

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